2025年6月13日(金)より公開された映画「フロントライン」を観に行ってきました！
普段はあまり映画館に行くことが少ない私ですが、世界的に緊急事態となった新型コロナウィルスにおいて日本国内でも大きな話題となった話ですし、キャストも好きな人が多く出ているので映画館で観ることに。
映画レビューをするには知識の浅い私ではありますが、これから見る人にとって少しでも参考になれば幸いです。
映画「フロントライン」あらすじ
2020年2月、豪華客船ダイヤモンド・プリンセスで日本初の新型コロナウイルスの集団感染が発生。当時、日本にはウイルス災害専門の機関は存在せず、船内の救命活動に駆り出されたのは、災害派遣医療チーム［DMAT（ディーマット）］だった。彼らは地震や洪水の災害スペシャリストではあったが、未知のウイルスに対応する経験を持たない彼らに世界中から批判の声が集まり始める…。全世界がコロナを経験し日常を取り戻した今、この船で起きた出来事を果たしてどれだけの人が知っているのかーー。
（引用元：フロントライン公式サイトより）
小栗さん演じる結城医師に一本の電話が。それは横浜港に停泊している豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウィルスの集団感染が発生し、その救命活動を依頼する連絡でした。
彼らは災害時に派遣される医療チームであり、未知のウィルス感染については経験のない状態ですが、対応することに…。
次々に陽性者が出る中、過熱するメディアの報道、医療従事者に対する差別や偏見など、当時の混乱した日本が描かれていきます。
映画「フロントライン」の感想
観終わって直後の感想は、「観て良かった…」の一言でした。
小栗旬さんや松坂桃李さんなど、役者さんの演技も良かったですし、当時ニュース番組などの報道のみでは得られない、実体験した人々への取材なしには語れないドラマを見ることができたと思います。
どうしてウィルス災害の経験がないＤＭＡＴが出動することになったのか。命がけで乗客たちの治療に向かう医療従事者の方々の雄姿と、その弊害として生まれる差別…。不安を煽ることしかしないメディアの偏向報道。そうした苦難を乗り越えて乗客全員の下船を達成したシーンでは、観ている私もホッとしました…。
当時、テレビでダイヤモンド・プリンセス号のニュースをテレビで見ていた私にとって、「なんだか大変そうだな」と他人事のように捉えていました。
ですが、その後緊急事態宣言が布かれ、マスクは品薄状態になったり、在宅対応を迫られるなど、日本中が混乱しましたよね。時間の経過とともに少しずつウィルスも弱まり、今となっては当たり前に出歩けるようになって少し昔のことように感じてしまうこともありますが、この映画を観てあの当時の不安を思い出しました。またいつか、同じようなウィルス災害や地震などの自然災害が起きるかもしれないわけで、いざという時に焦らず対応できる準備とマインドを持っておかねばと、強く思い改めました。
また、メディアの報道の在り方も考えさせられますね。
メディアは数字を取りたいから、注目を集めたいからと、不安を煽るような報道をしがちですよね。不安に感じる状況だからこそ、その情報源がどこから来ているのか、それを解説している有識者が信用できる人なのか（肩書だけで信じちゃいけない）、その報道が本当に表現として適切なのかを、情報を受け取る私たち視聴者が見極める必要があるってことです。
映画「フロントライン」感想・レビューまとめ
この映画は、あのコロナ禍を経験した人も、そうでない人も、一度は見てみるべきと思います。
もちろん、映画用に綺麗に脚本を修正しているエピソードもあるでしょうが、それでもあのコロナ災害の序章ともいえるダイヤモンド・プリンセス号事件の中でどんなことが起こっていたのか、私たちが次に同じような状況に陥った時にどう行動するのか、考える機会をくれる貴重な映画だと思います。
