結婚式の余興やイベントで、ドキュメンタリー動画が流れると盛り上がりますよね。尚且つ、その動画のクオリティがまるでテレビ番組のように高いと、さらに観ている人たちを盛り上げることができます!
ですが、ドキュメンタリー動画をどうやって準備すればいいのか疑問だと思います。
- クオリティの高いドキュメンタリー動画ってどうやって作ればいいの?
- 専門の業者に依頼せず、自分で無料の範囲内で動画を制作したい!
そんな人向けに、この記事では「ドキュメンタリー動画の作り方」をご紹介します!
ドキュメンタリー動画の方向性を決める
どんなドキュメンタリーにしたいと考えていますか?
- ユニークで笑えるコンテンツ
- シリアスに、真面目な雰囲気で伝えるコンテンツ
- 観る人を感動させ、涙してもらうコンテンツ
…etc
あなたが描くコンテンツの方向性によって、編集も大きく変わります。まずは、制作コンテンツの目指す方向性が決め、そこから動画の構成を考えていきます。
とはいっても、ゼロからコンテンツのイメージを考えるのはかなり大変です。ですので、まずは実際のテレビ番組を参考にすると良いです。
例えば…
- 情熱大陸
- プロフェッショナル
- バースデイ
…etc
有名なテレビ番組のドキュメンタリーから1つを参考にし、それに自分が作りたい方向性(笑い・シリアス・感動など)を足していきましょう。
個人的におすすめなのはプロフェッショナルです!演出はシンプルですが、編集次第でシリアス系にも感動系にも、おもしろ系にもすることが可能です!
さらに、他のドキュメンタリー番組に比べて再現難易度が低いので、編集技術がなくても本物っぽくすることができ、観る人が「おぉっ!」「すごい!」と感じやすいです。
※プロフェッショナル風ドキュメンタリー動画の作り方も近日公開予定!
簡易プロット、絵コンテを作成する
ドキュメンタリー動画の方向性が決まったら、自分が思い描く映像やストーリーの設計書を作成していきます。まずは、簡易プロットの作成です。
プロットとは、コンテンツのストーリーの設計図です。物語の筋書きや展開、そこで伝えたいことなどお作法的な話をすると難しくなってしまいますので、ここでは「簡易プロット」とします。
要するに、細かな情報は必要ないですし、お作法も気にする必要はありません。自分がどのようなストーリーと展開で、かつどれくらいの尺(シナリオ毎の)をイメージしているかを書き起こしていきましょう。
簡易プロットシートができたら、次は絵コンテです。
絵コンテとは、映像を作り上げるための設計図です。簡易プロットをもとに、自分が作りたい映像をカット毎にビジュアル化していきます。
PowerPoint、Excel、Word、…etc、ファイル形式は自分が作業しやすければ何でもいいので、イラスト、図形、写真、あるいは参考にしている動画のキャプチャなど並べて、自分が作る動画の流れを組み立てていきます。
簡易プロットも絵コンテも、正直手間ですよね…。でも、どうしてこんなことをするかというと、撮影する前に「どんな動画にするのか」、そのために「どんな映像を撮りたいのか(撮る必要があるのか)」を確認するためです。
「全て頭の中にあるから大丈夫!」なんて思っていると、いざ撮影を始めてから必要なシーンが抜けてしまったり、その場その場で撮影シーンを撮っていると絶対にミスが発生します。(それを編集段階で気づいたりするととても大変…)
ですから、手間の掛かる作業なんですが、この工程は省略しない方が良いんですよね。
全部で何分の動画にするのか、そのために構成はどれぐらいの章立てにするのか、それぞれの尺は何分にするのかを明確にすることで、撮影すべきシーンがより明確になり、抜け漏れがなくなりますよ。
素材を収録する
作成した簡易プロット、絵コンテに沿って動画を収録していきます。ビデオカメラを持っていなくても、今の時代、スマホのカメラで撮影は十分ですね。
素材の中で、登場人物の職場やよく通う場所などロケーションを強調したい場合は、ロケーションのみの映像も撮っておきましょう。(建物や風景だけを数秒間撮って、挿入します)
インタビューのシーンを撮影する際は、インタビューする人、される人、カメラの位置を三角形になるようにすると良いです。
ドキュメンタリー動画なので、ナレーションも必要です。ナレーションの収録は、動画編集ツールに付いている録音機能もありますが、最近ではスマートフォンに標準装備されているボイスメモアプリを使うのが良いと思います。いつでもどこでも収録できるので、例えばナレーション役の方にスマートフォンで撮ってもらい、音声データをもらうだけで、やりとりがスムーズです。
あるいは、Zoomを使った録画も便利です。Zoomのミーティングをレコーディングした際、音声データだけをダウンロードすることが可能です。余計な映像データがないので、データ自体が軽く編集しやすいので便利です。
動画を編集する
素材の収録が完了したら、編集作業に移っていきます。
編集ツールは、無料ツールでも十分です。VSDCやダヴィンチリゾルブがおすすめです。私はどちらも使ったことがありますが、無料でも余計なロゴマークや透かしが動画に入ることはありませんし、編集に必要な基本的な機能は備わっていますよ。
BGMや効果音は、フリーの素材サイトで手に入れることができます。
BGMなら、DOVA-SYNDROMEがおすすめです。YouTubeやTik Tokでも使われている有名なサウンドもありますし、音楽のジャンルもオーケストラ風からレトロ音源まで、幅広く用意されているので、何かしら自分のイメージに合うBGMに出会えるでしょう。
効果音なら、効果音ラボがおすすめです。歓声、拍手、ドラムロール、テロップ音など、効果音探しに困ることはないでしょう。ここだけで効果音の準備は十分完結できると思いますよ。
演出の中で、画像を使った表現をしたい場合は、いらすとやなどのフリー素材サイトを使うと良いでしょう。
また、見出しテロップやタイトルなど加工をして使いたい静止画がある場合は、Canvaで編集するのがお勧めです。Canvaは無料でもたくさんの素材とテンプレートが使えますよ。
そして、主題歌や挿入金と歌の楽曲を使用したい場合、有名アーティストの音源をそのまま使う事は著作権の関係で避けた方が良いです。どうしてもアーティストの曲を使いたい場合は、YouTubeなどで公開されているカラオケ音源を使うか、歌い手のユーチューバーなどに相談して、音源を使わせてもらう方が無難です。(私も歌い手さんの音源を使わせてもらったことがありますが、快く了承していただけました)
エクスポートしたデータの確認
動画の編集が完了したら、あとは最終チェックです。以下の観点を中心に、エクスポートしたデータを確認していきましょう。
確認するときには、以下の観点を意識してみてください。
- カット、結合した動画が正常に再生されているか
- BGMや効果音は意図したタイミングで再生されているか
- 音量のバランスは適正か(BGMや効果音の音量が大き過ぎないか
- テロップに誤字脱字は無いか
など、企画通りの動画が正しく再生されることを確認しましょう。
お疲れ様でした!
これでドキュメンタリー動画の完成です。専門の業者にお願いしなくても、案外作れることを実感していただけましたか?
もっと動画編集スキルを向上させたい人へ
今回紹介した流れは、動画編集スキルにおいて基本的な内容に過ぎません。もっとこだわった動画を作ろうと思ったら、独学だけでは厳しい部分もあるでしょう。
ですので、より動画編集スキルを高めたい人はプロに教えてもらうのが一番近道ですよ!
最後に
今回は、ドキュメンタリー動画の制作をベースにご紹介しました。
ですが、簡易プロットや絵コンテ、編集に必要な素材などは他の動画編集にも活用できますので、ぜひ色々な動画制作にも挑戦してみてください!