この記事をお読みいただきありがとうございます。きっと、この記事に目が留まったということは、あなたも会社で人事・教育部門に所属されているか、何かしら人材教育に携わっている方なのではないでしょうか?
社員を教育する上で、Learning Management System(以下、LMS)を利用している会社も多くあると思います。かくいう私も、LMSサービスの一つである「LMS365」を利用しており、実際に使っていると、色々と思うことがあるのです。
この記事では、「LMS365」を実際に利用しているユーザー目線で、この「LMS365」に対して私が思うことを正直に書きたいと思います。ですので、
- LMSって何?
- LMSの利用を検討している
- LMS365を使用した人の感想を知りたい
といった人にオススメの記事になっていますよ。
それではさっそくいきましょう~♪
LMS365とは
LMS365とは、デンマークに拠点を置くELEARNINGFORCE International(eラーニングフォース・インターナショナル)社が開発したLMSサービスです。
社員の教育を管理する上で、Microsoft 365との連携が可能となっています。そのため、Microsoft 365を利用している企業では導入障壁が低く、利用しやすいサービスといえます。
実際、私の会社もMicrosoft 365を利用しているため、他のLMSサービスと検討の結果、このLMS365を導入することになりました。
それでは、本題に入っていきますよ~♪
LMS365の機能、Microsoft 365との連携が良い!
まずが、LMS365を使っていて良い点についてお伝えしたいと思います。といっても、やはり一番の強みである「Microsoft 365との連携」が最大のメリットで、この中で特に嬉しい機能をご紹介しますね。
Outlookとの連携
LMS365は、Outlookのメールで通知を贈ったり、予定表と連携することができます。研修やeラーニングのリマインドメールを自動で送信したり、研修やeラーニングのスケジュールを社員の予定表に反映させることが可能です。
LMS365を導入するまでは、手動でリマインドメールを対象者に送信したり、研修予定を会議通知で作成していたので、これらを自動化できたのは非常に良かったです。
Officeシリーズの教材利用
ExcelやPowerPointといったOfficeシリーズで作成したファイルを、簡単な操作で教材として利用することができます。
PowerPointのファイル形式のまま埋め込むことができますし、Excelもそのまま埋め込めるので、いちいちPDFにするといった変換の手間が必要ないのでラクでしたね。
Forms(アンケート/クイズ)の利用可
LMS365にはクイズビルダーという機能があり、穴埋めや複数選択式、並べ替えなど様々な種類の「問題」を作成することができます。
ただ、Microsoft 365ユーザーならFormsでクイズ(確認テストなど)を作成している方も多いと思います。というのも、実は私も確認テストをFormsで作成していたので…。これまでの確認テストを全てLMS365のクイズビルダーに移植するのって、一つひとつ移植しなきゃいけないので面倒なんですよね。
ところが、LMS365はFormsもコンテンツとして埋め込むことが可能なんです。ですので、Formsのクイズに慣れている方は、それをそのまま流用することができて便利ですよ。
SCORM形式に対応
私の組織では利用していませんが、SCORM形式の学習コンテンツを持っていれば、それを取りこむことが可能です。既に持っているのであれば、これまでの学習コンテンツをLMS365に移植することも可能です。
SCORM(スコーム)とは、Sharable Content Object Reference Model(共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル)の略称。eラーニングにおける共通化のための標準規格ですよ。
LMS365の評判・感想、特に悪い点
さて、次は私の組織で実際に使ってみて、周りの評判や感想についてお話します。特にあまり良くない…悪い点についてお伝えしたいと思います。
SharePointページのロードが重い
作成される教育コンテンツのページはSharePointなのですが、ページの読み込みがけっこう重いんですよね。利用者の環境によっては、読み込みにけっこう時間が掛かったり、完全に読み込みきれないケースもありました。
こればっかりは、こちら側で改善のしようがないため、泣く泣く諦めてアクセスし直したり、ページをリロードするなどして対応するしかありません。
SharePointだから重いとかあるのかな?なんとかしてほしいです…
作成したSharePointページのバグ
研修やeラーニングのカリキュラムページを作った際、その説明欄などに記載したURLリンクなどの表示が掲載欄をはみ出してしまったり、といった不具合は散見されます。
LMS365側の不具合なのか、それともSharePoint側の不具合なのかは分かりません…。
アップデートで機能やユーザビリティが急に変わる
やっと使い方に慣れてきたと思ったら、システムのアップデートによって大幅に管理画面の見た目が変わったり、機能の名称も変わるなどユーザビリティが大きく変わったことがありました。
一番厄介なのは機能の名称がいきなり変わることで、「これって前回までのあの機能のこと?」といった感じで、思いっきり混乱します…。名称を変えるなら予告してほしいですよね。
開発が海外企業なのでアプデ等の通知が英語
開発元からアップデートなどシステムに関する通知が来るのですが、海外企業なので英語なんですよね。chromeもedgeもブラウザに翻訳機能が付いているのでなんとか理解はできますが、英語ができない人にはパッと見で理解できないので面倒です。
リリースノートも英語なので、いつも翻訳した状態で確認しています。日本語がちょっと変なんですけどねw
課題の提出・管理することができない
教材を埋め込んだり、受講履歴を管理できたりといった点はできるのですが、「課題の提出管理」ができないんですよね。
例えば、事後課題としてレポートの提出を計画するとします。ですが、そのレポートの提出先はLMS365上では管理できません。Microsoft 365のOneDriveや別途SharePointで提出・管理先を用意する必要があります。
開発元としては、もしかしたら「Microsoft 365が使えるんだからそっちを適当に活用してよね」と考えているのかもしれませんが、利用者からすれば、そうしたものも全てLMS365で管理したいんですよね。だって、教育に関することは全てLMSサービス内に集約したいじゃないですか。その辺、今後改善されるといいんですけどね。
LMS365導入の費用は?価格・料金体系について
LMS365は、年間のライセンス数に応じて費用が計算されます。
最低利用ライセンス数は「300」で、300名×1年間分のライセンス料1,100,000円(税抜)が最低価格になります。
契約期間やライセンス数に応じて、割引などにも応じてくれるようですので、詳細な金額は営業担当者に問い合わせてみてください。
最後に
LMS365はMicrosoft 365を利用している企業であれば導入しやすいLMSサービスです。
ですが、良い点もあれば悪い点もやはりありますよね。他にもLMSサービスは他企業から展開されていますので、ご自身の組織にあったLMSサービスをぜひ見つけてみてください!